20%禁パチ我慢

パチンコの玉の流れをジッと見つめる俺。

カランカランとほとんどの玉が打ち出されて飲み込まれていく。

たまにヘソに入る玉がいる。
液晶が動き出す。

それだけ。

絶対に打ち出した玉が全てヘソに入る事なんてあり得ないでしょ?

それってさ・・・




パチンコ屋の縮図なんじゃねぇの?

客なんか玉なんだよ。

開店から閉店まで、
営業していれば、
客が流れる。

ほとんどが負けて帰っていく客の中、
連チャンさせて箱を積む客。

それだけ。

絶対に客が全員勝つ事なんてあり得ないでしょ?


・・・


どこの誰が勝ったかなんて大きな問題じゃないんだろうな。



パチンコの玉の流れをボーっと眺める客。
それを、
ボーっと眺めるのが店。

たまにヘソに入る玉を数えるのが客で、
たまに勝つ客を数えるのが店。



うん。

それほど流れ作業だもんな。
客にとってはどれだけ貴重な金だろうと、
そんなもの知ったこっちゃねぇわけだ。



たださ、

玉がないとパチンコの液晶は絶対に回せない。
玉が少ないと回せる回数が減る。

店にとってみれば、

客がいないと稼ぎは絶対に発生しない。
客が少ないと稼げる金額は減る。



さて、
言い換えてみよう。

俺たち客だった者にとっては、
絶対に不可能な「全部の玉をヘソに入れる」という事。

それと同じぐらい、
自信を持って言える事。

店にとっては、
絶対に不可能な「全員に勝たせる」という事。



いいか。

「今月はこの店で20万勝ってるぜ!潰しちまうぜ!わっはははは」
って言う馬鹿いるよな。

パチンコ屋にとっては「玉がヘソに入る程度の出来事」なんだわ。

それに、
ヘソに入らない台は客も打たないよな。

つまり、
店もヘソに入れてもらいたいわけだ。
すなわち、一部の客には勝ってほしいわけだ。

誰かが客寄せパンダになれるんじゃなくて、
ならないといけないわけだ。

全ては店の為に。



ちょっと想像してほしい。

一店舗に何百万発あるかわからない玉達。

ある玉はヘソに何度も入った事がある。
ある玉はまだ一度もヘソに入った事がない。

でも、
それって客にとってまったく関係ない話なんだよな。

つまりさ、
やっぱりパチンコ店にとってみれば、
誰が勝つかなんてまったく関係ない話なんだよな。



さて、

ここまでアホみたいな妄想してると、
さらに面白い事が思い浮かんだ。

もしも玉に話掛けられるとしたら何ていう?
「僕ヘソに入りたいよ!」って言われたら?

・・・

「この辺狙ってやるから、うまいこと入れよ!」
ぐらいの事しか言えないよな。

じゃあさ、

「たまには勝たせろよ!」
って怒鳴る馬鹿な客がいたら、
パチンコ店は何ていう?

な。

俺の言いたい事わかるよな。

熱くなるには程遠い。
浅はかなシステムだわ。

よぉそこの玉。
今日も元気にパチンコか?


今日も財布の金は減らない。

俺の禁パチ人生の展望
まずは「借金問題を解決する」こと。
そして「禁パチ中の暇を埋める」こと。
同時に「仕事の悩みを解決する」こと。
そして「将来に向けたお金の計画」を考える。

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