40%禁パチ我慢

パチンコに行かないとイライラする。

こういう症状の根源は何なのか。

それは、
「パチンコで勝つ予定」
が実行できなかったから。

「出た台は自分が出す予定」
だったから。

「行けばきっと勝った」
はずだから。

なんか書いてて恥ずかしいぐらい馬鹿っぽいね。

でも、

俺がパチンコ依存症丸出しだった時は、
こういう事だったのだと思う。




自分の心のどこかに、
「パチンコは第二の収入源」
という意識があった。


ははは・・・


もっと、
細分化していこう。



給料を沢山稼ぐよりも、
楽しんでお金を増やせるパチンコを極めれば最高だと思っていた。

先月10万負けたとしても、
今月20万勝てば問題ないと思っていた。

勝った時だけは都合よく、
時給ウン万円!
と喜んでいた。

ふふ。



これだけ脳みそが腐っていた俺だから、
禁パチに対するイメージの中に、

「パチンコをしないとお金が増やせる手段がなくなってしまう」

という錯覚に襲われたよね。



この馬鹿、
何言ってんの?

って状態。

パチンコを十数年やってきて「一回もできない事」なのに、
「来月はできる」と思い込んでいるんだよな。

これはさ、

俺が馬鹿なのか。
パチンコの依存症ビジネスの賜物なのか。

うん。

両方だね。

だってさ、

一ヶ月単位だけなら、
「勝ったまま終わる」時だってそりゃあるよ。

そんな月は、
給料に触れないで生活できた事もある。


・・・


そう。

この記憶こそ、
禁パチ最大の敵なんだよな。

当たった時の記憶。

勝った時の記憶。

お金が増えた時の記憶。

脳に刻み込まれた物。


・・・


なぜか、
給料が1週間で消えた記憶はうまく思い出せない。

だって、
脳が勝手に記憶を薄めやがるからね。

嫌な記憶、
辛い記憶、
一生覚えていたら人類は終わるだろうから仕方ないね。


・・・


あのね、

パチンコが卑怯なのはさ、

どっっかーーーーーーーん!!!!!

ビカビカビカビカ!!!!!

キュンキュンキュイイイイイイイイン!!!!!

って。

脳に思い切り傷を付けてくるんだよ。

この日常生活では絶対にありえない音と光に加えてお金が増えたらさ、
そりゃ楽しくなっちゃうよな。

するとさ、

お金を払ってでも、
あの刺激を味わおうと思うんだよ。


あれ?


これって、

薬物と同じ動作だね。



はい。

これがパチンコは麻薬だと言われる理由です。
きっと。



話を戻す。

俺は、
第二の収入源であるパチンコで勝って、
欲しい買い物をしていた。

こんな記事を書いていて、
当時は車検の代金を一日で稼いで有頂天だったのを思い出した。

負けた時は、
買い物自体を諦めるか、
品質を落とした物を買っていた。

さて、

この行為で記憶に刻まれる部分は?

そう。

勝って買い物をした事。
勝って欲しい物が手に入った事。

反対に、

買えなかった物なんて忘れちゃう。

だから、

常にパチンコは収入源だというイメージが勝ってしまうんだよな。



もっと掘ろう。

パチンコは麻薬なんだけどさ、

それに加えて「運」という要素が組み込まれる。

これが、
人が死ぬまで追い込む原因なんだよな。



いいか。

薬物の麻薬は、
「お金を払って」⇒「快楽を得る」

でもさ、
パチンコがヤバいのはさ、
「お金をもらって」⇒「快楽を得る」

という、
圧倒的な矛盾が成立する瞬間がある。



これは依存症にとって、
最大の美酒なんだよな。



これから俺が思いついた実験を全力で想像してほしい。

大事な事だから、
もう一回言うけど、
本気で想像してほしい。

猿を飼って、
2つのボタンを用意する。

AボタンとBボタンだ。

Aボタンを押すと、
バナナが3本出てくる。

Bボタンを押すと、
バナナは1本出てくる。

しかし、

Bボタンは10回に1回程度でバナナが10本出てくる。

まずは結果を考えよう。

10日後にAボタンを選び続けて得られるバナナは30本。
Bボタンを選び続けて得られるバナナは約19本。

長い目で見れば、
圧倒的にAボタンの方が得。

でも、

一度10本を味わった猿は、
「今日は10本の日かもしれない」
と思えば、
Bボタンを押さずにいられないはず。

さらに、

2日連続で10本を引き当てた日に、
Bボタン依存症は完成するはず。

そうだ。

音も鳴らせてあげよう。
10本当選の時だけ「お猿のマーチ」を流す。

そうだ。

光で祝福してあげよう。
10本当選の時だけ「ピカピカ」お猿の人形を光らせよう。

こうして依存した猿は、
死ぬまでに何本のバナナを得られるのだろう。

もちろん1ヶ月間ずっと1本の時だってあるだろう。


・・・


そこの猿。

お腹が減った時こそ、
Aボタンだと早く気付けよ。

大丈夫。

まだ遅くない。

周りの猿はバナナを貯蓄している。

お前はなぜゼロ本なんだ?

そうか。

明日から10本を連続で出せば問題ないか。

ははは。



ん?

俺はどっちのボタンを押すのかって?

もうパチンコ依存症という猿はやめたんだ。

無論、Cボタンに決まってるだろ。


今日も財布の金は減らない。

俺の禁パチ人生の展望
まずは「借金問題を解決する」こと。
そして「禁パチ中の暇を埋める」こと。
同時に「仕事の悩みを解決する」こと。
そして「将来に向けたお金の計画」を考える。

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