0%禁パチ我慢

俺は勝ち取ってきたんだぜ。

何百分の一という確率を。

何万分の一と言われるプレミアを。

俺の運で。俺の実力で。

俺の引きをなめるなよ!




そういう錯覚。

哀れな錯覚。

勝ち取るまでに犠牲にした物を全て忘れるほどの快感を感じながら。

一度できたなら、もう一回できると錯覚して。

何度も

何度も

勝ち取れなかった日を脳から排除して。

本気で

勝負だ。闘いだ。戦争だ。

そんな風にパチンコに挑む。

小学生でも不利だとわかるような、
とんでもない馬鹿げた確率に挑む。

命を削りながら。



そして、



運良く勝ち取った時、人は変わる。

表彰台のてっぺんに立ち、
黄金に輝くトロフィーを天高く突き上げて、
世界中にテレビ中継され、
カメラのストロボが瞬く中、
自分だけが勝者なのだと勝ち誇る。

記者「いくら使ったんですか!?」

勝者「はっははは。1000円さ」

記「さすが!チャンピオン!明日の防衛戦は!?」

勝「はっははは。もちろん全ツッパさ」

記「新台は強敵ですよ!」

勝「俺様を誰だと思っている!」

記「期待しています!」


・・・


自宅と職場とパチンコ屋とコンビニ。

そんな狭い世界で暮らす一人の人間の頭の中で行われる壮大な勝負。

それがパチンコ。



翌日もパチンコ屋に到着すると、キリッとした顔で対戦相手を見極める。

あの興奮は簡単には消せないからね。

自分はチャンピオンだという風格を出さないとみっともないとさえ錯覚している。

そうやって

コツコツと現実から離れる。

コツコツ貯めた金を奪われる。

コツコツと時間を浪費する。

小さな小さな町の片隅で。


だって、


チャンピオンだもん。

負けたまま終われない。


いい歳になってもまだ錯覚から抜けないままね。

俺の運は人一倍強いと思ったままね。

勝ち取るんだ実力でってね。



あれ?

書いてたら目から汗が出てきたわ。



惨めだよな。



さぁ、そこのチャンピオン。

まだ現実から逃げ出すつもりかい。


今日も財布の金は減らない。

俺の禁パチ人生の展望
まずは「借金問題を解決する」こと。
そして「禁パチ中の暇を埋める」こと。
同時に「仕事の悩みを解決する」こと。
そして「将来に向けたお金の計画」を考える。

[新版]幸せな宝地図であなたの夢がかなう
[新版]幸せな宝地図であなたの夢がかなう [単行本(ソフトカバー)]
望月 俊孝
ダイヤモンド社



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ギャンブル依存症へ